図書館に、ドーム型本棚作ります。

絵本用の本棚を制作しています。
いれる本が絵本と決まっているので、サイズ感やデザイン、機能の面で子供がターゲットになるわけです。

 

いくつかのスタディを経て、現在はこのドーム型のデザインを制作する事になっています。
プレゼンシートはこちら。(クリックで拡大)

子供向けの難しさ

子供をターゲットにしたデザイン、ってそれにしても難しいですね。

「この高さだと、上にのぼっちゃうんじゃないか」
「幕板が無いと、本を押して落として遊んじゃうのでは?」
「ぶら下がっても大丈夫なように…」などなど。
「車輪をつけて動かせるようにしたら、子供がひかれちゃうんじゃないか」という心配で没になったアイデアも。

小上がりタイプ(没)
家タイプ。没。
家タイプ。没。
クルマワゴンタイプ。危険!!
クルマワゴンタイプ。危険!!

あと、子供向けだから~とかいって、何かを模した形にする危険性について。模す、形を使うのって大変ですよね。

形をつかうなら、形態を模すだけじゃなく、
その形の機能を強調するように変形させると。。。の間にか別物に。っていうところを目指さないと、陳腐なイミテーションになってしまう危険性が。没案の、家タイプ・クルマワゴンタイプはまさにそれ。笑。

形を模しただけの没案の後に作り始めたスケッチ。
本棚で家のような囲われ感を作って、そこに可動するミニワゴンを置く。このワゴン、すわれるように高さ40㎝に設定してあるんですが、ターゲットがブレ始めてるのでこれも没になりました。
そのあと安全性を考慮して円形に…など修正をして今のデザインになりました。う~ん、なかなか楽できませんねぇ。

完成は、今年度中といったところでしょうか。お楽しみに。

今回のデザインのプロセス。