『Attaching home』 2019年 立体 アーカイブ
秋田公立美術大学卒業作品展2019/学長奨励賞
日本景観デザイン学会会報掲載
住居とは可塑的な物で、現代の住居はそれが失われている。
さまざまな要因によって変化していく生活に併せて住居も変形し続けることで、現代の商業的住居の対極『超個人的な住戸』を作り続けていくプロジェクトである。
住居の機能の多くを都市で代替できるが、全ての機能を排除しては住戸の所有感は失われ、人間が箱に収納されているのと変わらない。所有者の必要な物を付加、更新し続けていき、所有感を生み出す。
現代の住居が肥大していると言っても、どれだけが必要で、余分なのか。実証の為、自らの身体寸法から、立つ・寝られる最小空間を作り、そこで生活する。感じたことを日記にし、欲しいと思えば増築し、いらないと思えば減築し、自分の生活にフィットさせ続ける。
約 50 日間のこの実践は、都市での空間的デモンストレーションである。